bayesian読んでる途中の気分転換に仙台の石焼き芋に関する一考察。
で,2000年に仙台に来て初めての冬であれれと思ったのは,石焼き芋カーが,テープ流しながら巡回するのでなくて,一カ所固定型であることと,例のぴーっと汽笛を鳴らし続けてること。
そこで,何でこんなビジネスモデルが成り立ったのか,考えてみました:
- 仙台の中心部は,人通りが多いので,移動しながら売り回らなくてもおっけー b
- これに対し,オイラの実家(埼玉のさばーびあ)なんかだと,住宅地で人が歩き回っているわけではないので,一カ所固定で石焼き芋を売ろうとしても,売り上げが伸びないに違いない
- じゃあ逆に,人通りが多い東京でできるかというと,軽トラとめて売ってたら,たちどころにけーさつが来て「路駐だ!切符きっちゃる!」と来るに違いない。特に昨今の駐車違反の取り締まりが厳しくなっている状況では。そうでなくても,交通量の多い割に道の狭い東京の町中で路駐はひんしゅく
- 逆に,仙台の中心部は,空襲でくりーんなっぷされてて,どーんと広い道が通っているので,まぁ路駐されても,そんなにひんしゅくではない
- もっとも,一カ所固定で販売できるにしても,目の下でエンドレスで石焼き芋の販促テープを流されたら,上のオフィスで仕事している人たちから,「うるさい!だまらんかい!」とクレームが来るに違いない
- そうすると,単調で耳に慣れれば聞こえなくなる汽笛を使えばおっけー
- 誰かが汽笛を使い始めたので,「石焼き芋は汽笛を使う」というソフトローがいつの間にか成立
というシナリオなんじゃないかと思います。
もしこのシナリオが正しいのだとすると,仙台でも,あの形態で石焼き芋販売をしているのは,仙台の中心部だけで,それ以外の地域(ただしショッピングセンター前などは除く)では,関東なんかと同じく,販促テープを流しながらの移動販売をしているはずだ,というpredictionができるんだけれど,どうなんでしょ?
ちなみに,仙台の街の構造って:
- 青葉区の真ん中の市街地:
オフィス+ショッピング+飲食
住んでるのは,マンションが多く,転勤族や学生が多い(オイラもここ)
- そのちょっと北側と西側:
空襲でくりーんなっぷされていない,昔ながらの人が住んでる地域
区画整理がなされてなくて細い路地が多く,「こんな道で路線バスがすれ違えるの?」ってところが結構あり
- そのさらに北側(泉区)と南側(長町):
仙台のさばーびあ→定住指向な一軒家が多い
特に,泉区の西の方(ロイヤルパークホテルの方ね)は有閑なお方が多いというイメージが...
- 東側(海の方:若林区):
仙台港とか問屋街とかあって,工業産業地帯というイメージ
- 西側
山。山形市に続く。温泉もある。スキー場もある。
何でも知ってるD作しゃんによると,「日本で唯一県庁所在地どうしが隣接している」らしい。
- 市街地北西(国見ヶ丘):
仙台市街の夜景がきれいな,一等住宅地。Sせんせの邸宅とかがある
- 青葉山(川内・亀岡):
東北大の教職員宿舎と学生が住み,住民は市街地のことを「下界」と呼ぶ
山の上なので,ここに引きこもってしまうと,街中に出るのが面倒くさくなるらしい
このうち,一カ所固定型石焼き芋が成り立つのは,最初の中心部市街地おんりーかと。
も一つちなみに,仙台って,やたら霧が多い(少なくとも実家のある関東平野北部に比べると)と思っていたんだけれど,この前,蘆立さんにそのことを言ってみたら
えー,これで普通でしょ
などとのたまうので,みんなで
それは君がずっと仙台に住んでるからでしょ
ってボコボコにしておきました。ぐふ。