hopping around

~ヘタレ研究者は今日も逝く~

a journey to the center of the earth

日曜日は,南に向かって鍾乳洞へ。スロヴェニアには,南部にカルスト地方があって,世界遺産なSkocjan鍾乳洞などがある。まずは,朝7時40分のICSでDivacaへ:

ICSというのは,Intercity Sloveniaのことらしい。このボードを見ていると,結構国際線もあるから,最終的には鉄道でLjubljanaにアクセスする,っていうルートもあったってことだなぁ。

鉄分の多い方のために,リュブリャナ駅に停車していた近郊電車をば。ヨーロッパにありがちだけど,落書きが豊富。

5分くらい遅れて,ICS Koper行きが入ってくる。ドイツのICEみたいに,白地に赤のラインかと思ってたら,違った。ちなみに,運転席の横にあるミラーは,乗客の確認に使うらしい(後で助けられた)。車内の席は固定で,回転しない。

さて,Divacaの駅に着いたのは,9:02のはずが,9:20頃。これから行こうとしているSkocjan鍾乳洞は,ここから5km離れていて,公共交通機関はない。駅の横にバスが止まっていて,「10時になったら無料バスが鍾乳洞まで行くよ」と言っていたけれど,鍾乳洞のツアーは1時間ごとなので,10時のバスだと11時のツアーになってしまう。残り40分で5kmということは,迷わずに走れば行けるな,と判断(←おひw)。というわけで,炎天下,ダッシュを開始。「これはオイラにしかできんなー」と思いながら,ひたすら走る。

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日頃の訓練のおかげか,デジカメと水をしょっていた割には,30分で到着。おしb

Skocjanは,スロヴェニア唯一の世界遺産。もっとも,この交通の便なので,そんなに訪れる人は多くはない。1時間ごとのツアーは,2組分かれて,僕は,英語券イタリア語ガイドの組。もう1組は,スロヴェニア語+ドイツ語+??語のガイドの組だった。

写真撮影は禁止,と言われたけれど,みんな撮りまくっているので,僕も参加。次のPostojnaでもやはり撮影禁止だったけど,その理由は,フラッシュで苔が生長する+グループから送れる人が出る,だった。僕はフラッシュをたかずにD300のISO1600で撮っていた(それでも手ぶれは激しい。何せ,露出時間は常にLO表示orz)し,足は速いので,問題なし(と考えてしまうところが法律家w まぁ本当は,administrative costも考えないといけないが)。

この鍾乳洞が世界遺産なのは,中をReca川が流れているから。この川,ここで鍾乳洞の中に入ってずっと地下を流れた後,国境を越えてイタリアに行ったところでやっと再度地上に出てくる。ちなみに,内部は12C。とはいえ,そんなに寒いという訳ではない。

入ってまずは,なんちゃらpallaceという鍾乳石や石筍の豊富な部屋。続いて,12000年前に天井が崩落したというcollapsed roomを通過してから,巨大な石筍のあるホールに出る。真ん中の写真に映っているのは,「オルガン」と呼ばれる鍾乳石。ガイドがたたいて見せて,「ほら,実際に音が出るでしょ」と言ってた。さわっていいんだろーか?

 

このあたりまでは普通の鍾乳洞と何ら変わりはないんだけど,上の3枚目の写真あたりから,川の音が聞こえてくる。そして,ここSkocjanのクライマックス,Reca川へ:

もう絶景。almost saturatedと言ってたけれど,ほとんど湿度が飽和状態で,別に暑くはないんだけど,鍾乳洞を出るときにはシャツが濡れていた。もわーっとしているのは,ISOのせいと,湿度のせいと,おそらく両方が原因。

これは山口の秋芳洞にももっとすごいのがあったなぁ。そして,出口。陽光がまぶしい。露出のコントロールがむずい。皆既日食のときのNHKのカメラマンの露出コントロールがネ申技だったことが体感できる。

鍾乳洞の出口は,巨大なドリーネの底。

ドリーネの上から見下ろすこともできる。

これでSkocjanは終わり。今度は歩いてDivaca駅に帰って(それでも40分くらいしかかからなかった),そこからバスでPostojnaまで戻る。Postojnaのbus terminalから鍾乳洞までは1kmくらいなのでよゆーv。こちらは,アクセスがよく,観光化が進んでいる。ホテルやレストラン,土産物屋が完備しているし,観光客の数も桁違いに多い。も一つ,お値段も高い(Skocjanが12ユーロ,Postojnaは20ユーロ+博物館4ユーロ)。

中にはいると,まずはトロッコ列車で6kmのうち,4kmを移動。天井が低く,背の高いオランダ人なんかは座っていても頭ぶつけるんぢゃないだろーか,と心配になるくらい。そこのところは自己責任で,というのが何となくヨーロッパっぽいw

終着駅で,言語ごとに5つのグループに分かれる。なんと日本人ツアー客も多数。SkocjanがReca川のdynamicさで魅せるのに対し,こちらは鍾乳石や石筍の豊富さで魅せるタイプ。

次の写真は,「スパゲッティ」と呼ばれる鍾乳石。細くて,形成されるのに一番時間がかかるとのこと。この後,concert hallと呼ばれる広間に出て,ツアーは終わる。

最後のは,この鍾乳洞に住む「human fish」。色素が無く,目も無くて,光のない水中生活に特化してる。フラッシュで痛むそうなので,フラッシュ厳禁。