hopping around

~ヘタレ研究者は今日も逝く~

smoking and salience

本日からたばこ値上げ,たばこ嫌いなオイラとしてはヽ(´ー`)ノマンセーなのだけれど,それはともかくとして。

たばこを止められない人に対して,「たばこって××だけ健康に害があるんですよ」と説教しても,あまり有効な戦略ではない。って,これは,米村さんが喫煙者(たとえば河上せんせ)に対していつもやってることなのだけど,今までの河上せんせの行動を見る限り,米村戦略が功を奏しているとはとうてい思えないw

で,おそらくその理由は,「健康に対する被害」というのが,かなり遠い将来の事象であり,かつ,確率的に発生する事象(健康被害を発症する人と発症しない人とがいる)なので,その害を実感することがなかなか難しいからだ。吸ってる人からすれば,「今が楽しければヽ(´ー`)ノマンセー」で,そういう風に行動も変わる(←Beckerのrational addiction)。

そんなときに行動を変えさせるためには,喫煙によって発生する害をよりsalientな形で提示してみせることが,一つだ。とはいっても,健康被害ってのを目に見せるのはなかなか難しい。そこで,有効とされる戦略が,

禁煙すると,これだけお金が浮きますよ

っていう説得らしい。たとえば,1日2箱900円x30日=2万7000円,1年で32万4000円,3年で100万円弱,なんて説得すると,いくら健康被害の深刻さを説明しても翻意しない人が,説得されてしまうケースが結構あるらしい(もちろん,それでも説得されない人もいる)。

というわけで,お金っていうのは,目に見えないものを目に見える形にして意思決定の支えになってくれることがある。hedonic regressionもこの一種かな。