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~ヘタレ研究者は今日も逝く~

wagatsuma

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東北地方に住んでいながら未だに行ったことのなかった我妻榮記念館に行ってきました。土曜日の東京出張の帰りに,「土日切符」を活用して。

新幹線「つばさ」に乗ったのは超久しぶりのような気が... 心持ち,やまびこよりも,つばさやこまちの方が座席がゆったりしている気がするけど,あれですね,福島から山形新幹線として独立すると,揺れがひどい。ノートを広げて仕事するのが,多少きつくなる感じ。JRの人に言わせると,「山形新幹線秋田新幹線は,新幹線じゃない」そうで,まぁ,単線だしスピードも遅いし踏切があるし,という素敵ローカル線状況。車窓の紅葉はなかなかいい感じですが。

米沢は,いかにも古い地方都市らしく,JRの駅と町の中心部がちょっと離れている。駅の周りはややみすぼらしく,町の中心部まで歩いていくと(15-20分),開けてくる感じ。中南米でも,terminal de busesとcentroが離れているところは結構あったし,同じようなものかな。

我妻榮記念館には,資料的に重要なものはほとんど置いていなくて(←そういうものは全部,東大の図書館にある),彼の生い立ちとかに関する資料が中心。でも,講演録とか判例カードとかも置いてあって,コンピュータのない昔の人の苦労がしのべてなかなか興味深い。が,一番面白かった(?)のは,来館者名簿。「うわ,何でお前がこの時期にここに来ているんだ!」とか「えっ,この人も!?」といった発見が(笑)。まぁ,こんなところに来ようと考える人自体がそもそも限られているわけで。

で,米沢駅に戻って,このまま「峠の力餅」をお土産に買って仙台に帰ってもよかったのだけれど,どうせなら天童まで行くべし,と新庄行きの山形新幹線に飛び乗る(山形新幹線は山形止まりが多い)。山形の次の天童で降りて,山形に戻る新幹線を見ると,1時間後。仙台から車できていれば,48号線沿いに天童があるので楽だけれども,JRを使うと,いったん山形まで戻らないと仙山線に乗り継げないので,結構面倒くさい。

余り時間がないので,急いで,「腰掛庵」を探す。ぐぐった地図が間違っていたので迷ったけれど,地元の人に道を聞いて何とか発見:

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迷った分,時間が足りなかったので,喫茶は使わず,持ち帰りでわらび餅と醸まんをげっつ:

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家に帰ってから食べたけど,確かにぷるんぷるんのわらび餅でウマーでした。醸まんも,ほのかな日本酒の香りと控えめのあんこのバランスが良くてウマーだったけれど,日本酒の香りを強く出すなら,吟醸酒酒粕でなくて,純米酒酒粕で作った方がいいんぢゃないか,という気も...

それはともかく,後は帰るだけ。天童→山形→仙台。天童・山形間の新幹線の指定席の切符をとったら(←土日切符),天童駅の駅員さんにあきれられたり,仙山線の途中,山寺とか面白山高原でハイキング系の人がずらずら乗り込んでくるのを横目で見たりしながら帰仙。ちなみに,仙山線は,JR東日本の「ローカル線の旅」に含まれているけれど,少なくとも,仙台・愛子間については,立派な通勤通学用の都市路線のような気がする(単線だけど)。