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~ヘタレ研究者は今日も逝く~

significance of instantaneous reactions

NBLの4月1日号が著者献本で送られてきたのでぱらぱらと眺めたのだけれど。

最近の(=Chicagoに行く前はこうではなかった気がする)NBLは,こういう「特集」を組んでいるのをよく見かけるけれど,それってどーよ,と思うのです。

判例評釈なら,そこそこ時間かけてじっくり書くことが多い(まぁ弘人せんせみたいに「その場でてきとーにやる」でできてしまうすごい人もいるにはいるが...)ので,緻密な分析がなされるので読む価値があるけれど,短時間でぱぱっと少ないスペースに書かれたもの(それもロジックと言うよりは印象を述べたに過ぎないものが多い)に,どれだけの価値があるんだろーか。

特に今回みたいに,実務家の「最高裁ばんざーい」というコメントが大量に並ぶのに何の意味があるのかは不明。同じ内容の繰り返しでつまらないし,賛成の意見数を知りたいんなら,「弁護士・企業法務xx人に聞きました」ってアンケートを採る(最高裁に賛成=5~反対=1とか)ので十分なような気が。そうではなくて,こういうことをするとなると,印象操作でもしたいんですか?と評されても仕方のないような気がする。

読む側の「自衛」としては,面白いことを書いていそうな人のだけを読む(僕的には,石川・角・弘人・修かな...)で終わるんだろうけれど,そういう「自衛」ができない人には,上に書いた印象操作の対象になる危険があるわけで。