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~ヘタレ研究者は今日も逝く~

re: awards

今日,商事法務から,商事法務賞の担当者が来て説明をしてくれたのだけれども。

まず,自分のを推薦してはいけないらしい。

が,まぁそれはいいとして。

問題なのは,「自分の専門分野」のものしか推薦してはいけないらしい。例えば,僕が,江頭還暦に載っている保証の論文を推薦してはダメなんだそうだ。それが民法だからという理由で。

ひどいのー。僕が民法分野(担保とか)で書いたら,民法の人しかそれを推す権限がないなんて(こづやんあたりも同じ被害を受けそう)。逆に,商法の論文なんてほとんど読まない僕に商法の論文を推薦しろとは。民商法から知財・経済あたりまでは,誰でも,他分野でも論文の出来不出来くらい判断できる(というかできない方がおかしい)と思うんだけどなぁ。行政法チックな税法まで評価しろと言われると難しいかもしれないけれど。激しくやる気喪失って感じです。

まぁとりあえず,江頭還暦の田中さんのでも推薦するしかないのかなぁ(手許にあるのでそれしか思いつかない)。

あと,あれと思ったのが,初出の論文よりも本にまとめたときに本の方で評価することがある,というところ。経済学なんかの世界からすると,とにかく「アイデア」が評価の中心になるから,最初にアイデアを公表した論文が一番価値があるのであって,その後の繰り返しは価値が落ちる。そういう発想にならないということは,日本の法学はアイデア重視というわけではないんでしょうかね.... だとしたら,ますます普通の法学はやる気が落ちる。