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~ヘタレ研究者は今日も逝く~

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昨日は,Tさんの執拗な勧誘(リマインダが複数回来てたような記憶が...)に負け,

Protection of Minority Shareholder Rights in Parent-Child Listings: A Requirement for Building a Global Financial Center in Japan

親子上場における公正確保と少数株主の保護 ― 真の国際金融資本市場に求められる条件

by アルプ・アーシル(ペリーキャピタルマネージメントパートナー・アジア地域投資責任者)

コメンテーター:神山直樹(モルガン・スタンレー証券会社)

@東大ソフトローCOEに逝ってきました。

まぁ何というか,前々から分かっていた話ではあるけれど,実際に数字を並べられてみると生々しいね,というのと,外資系ファンドのマネージャーって若くて(多分見た感じ僕と大して年は変わらない)プレゼンも上手だねぇ(Iさんがだまされかけてた),というのが感想。

あぁいう場で,一人ラフな格好をしていること(←ちなみに金融審議会でも一人ラフを貫いてますb 目指せ三輪せんせ)の御利益の一つは,名刺交換しようとする人が出てこないこと。紙の節約,えころじぃです。うは。ついでに,金融庁とか経産省からもお声がかからなくなるといいなぁ

で,その後は,関西人のIさんとMさんのために,くぼしゃんと東大観光案内。お上りさん状態ぢゃ。〆は,神田せんせが商法2部をやっていたので,最初の30分だけ潜り込む。25番教室の入り口に「部外者の立入を禁ず」的な張り紙があったけど,華麗にスルー。

僕が学部生だった頃と違って,商法2部の途中まで会社法が食い込んでるんだ,というのにびっくり。も一つびっくりしたのは,扱っていたのが,「合併において抱き合わせ株式があるときの「公正な価格」の判定方法」という,「ちょwwwwwwwwwそんなマニアックな,うは」という感じのテーマだったこと。まぁ確かに「公正な価格」の意味と「自己株式」の意味とを理解するための頭の体操にはいいんだけど...

Iさんが感心していたのは,そんなマニアックな授業内容であっても,ほとんどの学生はちゃんと着いていってノートを取っている,ということ(僕の左隣の女の子は撃沈してたけど)。そうですね,その辺が「トーダイセー」の強みかもしれません。

僕もその一人だったわけだけど,「トーダイセー」に共通する点というのは,頭がいい(天才)かどうかはともかくとして,日本で一番科目数の多い受験をくぐり抜けてきただけあって,少なくとも要領のいい(秀才)ことは確かです(文IIIは除く。あそこは別天地)。だから,法学部の授業も,「基本的なことはいちいち教えないから,自分で教科書でも読んで勉強しなさい。授業ではその上のお話をします」という風にやっても,何とかなる,というか,何とかしてしまう能力があるのです。

だから,東大ロースクールができるときに,高橋宏志せんせが「東大では司法試験用のことは教えない」という感じのことを言っていたのもそのノリではないかと。その辺を理解しないで東大に入ると悲劇になるんだろうし,東大の司法試験合格率がそれほど高くないのも,その辺を理解しないで入っている人が多いことの一つの現れかも,という気がします。まぁ,合格率が高くなくても,「そんなの事前に分かっていて入学したんだから自己責任ぢゃん」ということになるだろうし(self-selectすべきだったのにしなかった),逆に,そういう「+αの負担」が多い中でも合格したということは,その人の事務処理能力が高い可能性を示唆することになるから(すぺんすの1970うんねんのやつ),四大とかが東大卒を優先して採用したがるわけで,それはそれで一つの合理的なビジネスモデルかな,という気がします。

# ちなみに,帰りの新幹線(はやてこまち)は,上野から仙台まで座れずに立ちっぱなしorz 金曜夕方だったのと,ちょうど修学旅行かなんかの中学生集団と同じになってしまって....