hopping around

~ヘタレ研究者は今日も逝く~

Phimai -> Korat

朝は,起きてまず散歩。町の南側に,船着き場(PhimaiからPhanom Rungを経由してAngkor Watに至る街道上のもの)や治療院(Si SaketのKhampaeng Noiと同じ),Pratu Chai(勝利門)を見に行く。途中で凧揚げをしている少年を発見。

戻ってきてから,朝市で朝食。昨日は麺デーだったから,今日は米デーで行こう。まず,サトウキビの軸に,餅米と米を詰めて蒸したものをげっつ(20B)。ほんのり甘くておいしい。

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それから,バナナの皮に包まれた蒸し物もげっつ(2B)。食べてみたら,ココナッツミルクらしきものを蒸して,中心に甘く味付けをしたココナッツファインが入っているものだった。

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それと,あっちこっちで見る,小麦粉を練ったものを揚げたもの(1個1B)。これ,タイでは朝食にしている人を結構見かける。砂糖は使っておらず,塩味だけの揚げドーナッツ(ただしイーストは使ってない)。これを一袋買って,それに練乳と砂糖のどばどば入ったコーヒーを合わせるのが,タイ人に多い朝食パターンの一つらしい。ペルーでもそうだったけれど,ローカルな人の朝食って結構粗食だなぁ。

朝食後,そのまま町の中心にどんと位置するPhimai遺跡を見る(40B)。中入ってすぐのインフォメーションに日本語パンフ置いてあるけど,間違いだらけなので止めた方がいいです。英語パンフは信頼できる。他でもそうだったけれど,この国の日本語解説は,どれもタイ人が翻訳しているようで,間違いが多い。英語はちゃんとしてることが多いんだけど...

この遺跡,昨日のPhanom Rungよりはやや小振りだけれど,それでもかなり規模の大きく,復元もしっかりされている。中心にあるprangの彫刻もいいし,それ以外にもいろいろと堪能できます。ちなみに,昨日辺りから,prangの上の方にある彫刻を観察するのに,D300の望遠端200mm(35mm換算で300mm)が大活躍。もうこれはカメラじゃなくて単眼鏡 :-)

(←写真撮れとうるさい)

建物のうちの一つには,Angkor Watの王様の像が安置されてるけれど,これはレプリカで本体は,美術館の方にある。

そこで,いったん宿に戻ってチェックアウトし,バックパックだけ預けたままにして美術館へ。この美術館(30B),タイ語だけじゃなくて英語の解説もちゃんとあるし,時代順を追って展示がなされているので,結構役立ちます。とはいえ,クメール美術の様式を5個くらい並べてあったところは,ちょっと見分けが付かなかったけれどorz 日本の仏像や建築なら,ぱっと見ただけで大体の時代は当てられるけれど,それは自分がある程度のトレーニングを積んでいるからで,そこまで気合い入れてやったことのないクメール美術は無理。

ちなみに,土曜日だったためか,ひっきりなしにバスが乗り付けて,中学生や高校生らしき集団が訪れてました。

宿に戻ってバックパックを回収し,バナナにココナツファインをまぶして揚げたお菓子をげっつ(20B)。砂糖は使っておらず,バナナの甘さだけで食べさせるお菓子。揚げたての熱々をほおばるとなかなかおいしい。けれど,これを一袋食べていると,砂糖なしのシンプルな味付けで,揚げ物で油もあるので,だんだんその重さに飽きてくる。カロリーもすごそうだ。

ちなみに,食べ終わって,包んでくれた袋を見て,ちょwwwwwwwwwwwwww これ子供の英語のテストぢゃん! head/foot/eye/handなどの英単語が右側に書いてあって,それを左側に書いてある絵と線で結ぶテスト。この子,16点満点中3点。南無... なんとゆー親だ。プライバシーも何もないですね。

Pratu Chaiの前で,Korat行きのバスが来るまで待つ間に,屋台でネームを1個げっつ。5Bで安い上に,春雨+餅米入りで,前に食べたのよりややスパイシー(by胡椒)に作ってあって,こちらの方がおいしい。

Korat行きバスは,ノンエアコンで36B。3回目のKoratとなれば,まだ町歩きをしなくても感覚が分かってきたので,町外れのバスターミナルまで行かずに,ヤー・モー像に一番近い信号のところで降ろしてもらう。どこに泊まろうかと思ったけれど,町の真ん中のヤー・モー像の正面にある,Phothong Hotelにする(1泊190B)。目の前の通りがうるさいけれど,交通の便がいいので。ちなみに,外国人も結構来るのか,フロント人たち,割と英語が通じるのがうれしい。

まだ午後2時なので,時間はある。どこに行こうかと思ったけれど,Phanom Rungで会った日本人女性のガイドがDan Kwianという焼き物の町を勧めていたので,行ってみることに。ちょっと歩いてマーケット近くから1307番のバスに乗り込む。超満員で立ち。うーむ。40分ほど走って,国道の両側に焼き物店が立ち並ぶ辺りで降りてみる(12B)。

ちょっとこれは...って感じのところです。雑多にいろんなタイプの焼き物があるんだけれど,ちょっとけばい。しかも,彩色→釉薬焼成という形で色を付けるのではなく,焼成した後にラッカーみたいなもので彩色する,という「それは邪道だろ」という作り方をしているので,彩色を実演している付近では,シンナー系の溶剤の臭いが漂っている。タイ人が次々に車でやってきて,がんがん買い込んで帰っているんだけど,これってどーよ?という気がしてしまう。試しにブレスレット(10B)を1個だけ買ってみたけれど――バックパッカーが焼き物を持ち運べるはずがない――,やっぱり数日後にはラッカーが汗で剥げてきました。

帰りは,また1307番のバスを国道上で止めて乗り込む(13B)。Korat市街地に入ってから,最終地点まで行く前に降りたくて,「ロンアンニー(ここで降ります)」と運転手に行っても止まってくれなかったので,カーブで減速したところを見計らって,走っているバスから飛び降り。減速したといっても,20km/hくらいは出てたはずなので,着地の瞬間にちょっと右太もも上側にきました。運動神経に自信のない人は決してまねしないよーに。

で,そこから歩いて,ヤー・モーがまつられているWat Sala Loiへ。歩いていて気づいたのけど,Koratの町は,今までのSi Saket/Surin/Phimaiと比べて桁違いに大きい。大都市です。今までの町と同じ感覚で歩いていると,地図の縮尺が違うから結構時間がかかってしまうorz この寺院では,ちょうど何らかの儀式が終わったところだったよう。が,見るものはさほどない。

のどが渇いていたので,タピオカシェイクを露店でげっつ(10B)し,飲みながらWat Payapというお寺に向けて町の中心部に戻る。このお寺は,"cave"(←こういう英語の看板が出てる)で有名。小部屋の中に,タイ国内の鍾乳石などを飾り付けて洞窟のようにしてしまった修行部屋がある。午後6時で終了というところに,15分前に駆け込んで見物。といっても,番人の人が,英語出来たので,ほとんど雑談タイム:「タイのどこを見てきた? 明日からどこ行く? タイに来て良かった?」とかとかとか。うは。

明日の予定を立てるために,旧バスターミナル(ボーソーコー・カオ)に行って,早朝のバスの時間をチェックしてから,夕ご飯を食べにナイトマーケットへ。が,このナイトマーケット,9割方が服屋で,食べ物露店が少ない! 食べ物は,ナイトマーケットに隣接したフードコートにむしろ集中している。フードコートは,今までの他の都市の屋台より微妙に高価(といっても日本人からすれば安いのに変わりはないけれど)で,やっぱりKoratはイサーンの中では大都市で平均所得も高いのかなぁ,と想像させる。迷ったけれど,今日がイサーン最後の夜になるから,イサーン名物をもう一度食べよう,と,ソムタムをメインに,笹の葉に包まれたソーセージ(ムーヨーン?)の焼き物を注文(50B)。

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うーん,このソムタムは,ちょっと塩辛さが強い。やっぱりSi Saketのが一番おいしかったなぁ。ソーセージは,魚肉。あんまりおいしくなく,ちょっと外れか。そこで,鶏肉の付け焼き+甘味噌ソースをげっつしてみる(10本30B)。これは,お手軽スナックといった感じ。あっという間に食べきる。

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最後に,ニラ餃子をげっつ(3個10B)。甘酢醤油をくれるけれど,熱々のこれが,ニラの甘みが十分に出ていておいしい! そういえば,Chicagoのチャイナタウンの潮州料理のお店でも,ニラの蒸し餃子が絶品だったなぁ,と思い出す。

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ちなみに,夜のKoratの町中は,旧正月が近いせいか,飾り付けがいろいろと派手になってました。あっちこっちにHappy New Yearの文字とか。