今日も,朝の涼しいうちにPhanom Wan遺跡に行こうと考えているので,6時過ぎにホテルを出て,ホテルの裏側にあるマーケットに行ってみる。Koratが大都市なだけあって,マーケットも今までで一番広い。みんなが食べているお粥屋(20B)があったので,別の場所で,魚の唐揚げをタイ風にピリ辛に味付けしたおかずをげっつ(20B)しておいてから突入。
こういうお粥って,ローカルな人の朝ご飯っぽくていい。ほんのり塩味のついたお粥に,ネギと生姜がのっていて,中には,フィッシュボールと肉の細切れ入り。これだけで十分塩味がついてると思うんだけど,他の人はみんな,味見もせずに「油醤」というのを振りかけてた。ピリ辛唐揚げの方は,さっぱりしたお粥によく合う。我ながら今朝のチョイスはすばらしい。
旧バスターミナルに行って,7時過ぎの4144番のソンテオに乗り込む。タイに来て初ソンテオ。ソンテオとは,トラックの荷台を改造して人が乗れるようにした小型バス。どの街でも見かけていたのだけれど,今まで一度も乗るチャンスがなかった。ローカルでいい感じ。
Phanom Wanまでとお願いしておいたら,30分ほど走って幹線道路から降りて農村部の中の十字路で降ろされる(10B)。でも,標識も何も立ってない。どうしようかと思ったら,モトサイのおっちゃんが近づいてきて,Phanom Wanか?と聞いてきて,片道20Bで連れてってくれるという。往復30Bに値切って乗り込む。が,道は実は単純だった。ソンテオを降りた十字路を,右に直進して突き当たり。
遺跡に着くと,結構規模はでかい。モトサイのおっちゃんに,いつ戻るんだ,と聞かれたので,時計をさして1時間後と言ったら,どこかに行ってしまった。
けれども,このPhanom Wan遺跡,規模は大きいのだけれど,昨日まで見てきたPhanom Rung/Muang Tam/Phimaiなどと比べると,あまりrestorarionの度合いは進んでおらず,彫刻なんかの修復もあまりなされていない。なわけで,20分くらいで見終わってしまい,モトサイが戻ってくるのを待つのもあほらしいので,さっき来た道を15分ほど歩いて十字路に戻る。片道だから20B払えばいいかと思っていたところ,十字路に到達したところで目の前に4144番のソンテオが。うは。これ乗り遅れたら,次はいつ来るか分からない,と思ってとっさに飛び乗ってしまった(帰りは8B)。あちゃー,まだモトサイの料金払ってないよ。
....ということは,あれだ,刑法各論の詐欺罪のところで昔習った,「無銭飲食は詐欺罪を構成するか?」というやつですね。今回の場合は,最後の時点まで,料金を払うつもりだったのだけれど,たまたまバスが来たので飛び乗った,というケースなので,「お店を出た後に,支払ってないことに気付いたけれど,戻って支払をしなかった」というタイプの無銭飲食詐欺に近いですね。このケースでどうなるんだったか,はっきりと覚えてないんだけど,これって,欺罔行為がないから詐欺罪不成立でよかったっけ? それとも,作為義務違反で詐欺罪成立? まぁ,いずれにせよ,刑事上は,20B(66円)の損害額なので,可罰的違法性がない気がします。多分。きっと。絶対に。民事上の債務は時効消滅までもちろん負うけれど。
それはともかく,Koratに戻って,朝9時に開館したばかりのMaha Wirawong Museumを見てみる(10B)。が,小さな美術館でたいしたものはない。そこで,ホテルに戻ってチェックアウトし,次の目的地であるLopburiへ向かうことに。新バスターミナルまで歩いてみたけれど,ちょっと遠かった。やはりKoratの街は大きい。サムロー(三輪自転車)辺りに乗ればよかった...
Lopburi行きのバス(125B)が来ていたので乗り込んだけれど,なかなか出発しない。
暇なので読書とかコンビニで,タイ版ファンタとも言えるMirindaをげっつ(15B)してみる。Green Cream味と書いてあるけれど,気のせいかcantaloup fravorっぽい。まぁ炭酸飲料なんて,どのブランドでも大して味が変わるわけでなし(でもDr. PepperとRoot Beerは苦手)。
1時間半ほどしてやっとバスは出発したけれど,出発しても,あちらこちらで乗客を拾っていくので,かなり遅い。お昼は,車内に売りに来たネーム(20B)とマンゴー(10B)をげっつ。が,このネーム,イサーンのものと違ってもち米じゃなくてうるち米で,しかも焼いてから時間が経っているのかぱさついていてまずい。しかも,肉類が全く入ってなくて,ただ単にうるち米を詰めただけになっている。マンゴーの方は,まだちょっと青くて,チリ入りの砂糖をかけながら食す。やっぱり,食べ物は,屋台で目の前で作ってくれたものを食べないとダメなのかなぁ...
ちなみに,この日までのイサーン地方が,メコン川流域なのに対して,Lopburiやバンコクは,チャオプラヤ川流域だから,分水嶺を越えることになるはずで,どんなもんだろう?と思っていたら,東南アジアの大河を隔てる分水嶺であるにもかかわらず,なだらかで標高もそんなにありませんでした。
で,次に行くLopburiについてのガイドを読んでいたら,まずいことに気付く。Lopburiのメインの見物の一つである宮殿博物館は,月・火・祝は休み。って,今日は日曜日で明日は月曜日ぢゃないか! Bangkokの博物館が,だいたい月・火・祝が休みになっているのは知ってたけど(だから今回はBangkok観光は極力減らしてある),Lopburiもそうなのかorz ということは,今日中に行く必要があるから,このバスは,できるだけ早くLopburiに着いて欲しい...のに,なかなか着かない。午後3時半頃になってやっとLopburiバスターミナルに到着。このバスターミナルは,旧市街から離れているので,市バスに乗って旧市街へ(8B)。ホテル探しよりも先に博物館だ!と,Narai Ratchaniwet Palaceの入り口前で降ろしてもらって,バックパックのまま博物館へ直行。閉館時間が午後4時半なので,カメラを出す暇もなく,全部をとりあえず見るだけで精一杯だったけど,何とかぎりぎりセーフ。最後の方は,見張り番の人が窓を閉め始めて「早く帰れ,オラオラオラオラ」な無言のプレッシャーを感じながらでした。ぐは。じっくり見られなかったけど,結構見るかいのあるところだと思います。博物館両脇の,Dusit HallとPhisan Pavilionは外から見るだけ。まぁ,寺院・神殿じゃなくて,宮殿なので,壮大ではあるけれど,そんなに細部に見るべきものがある建築物というわけではなかったのが救いか。
そのまま,宮殿近くにあるインフォメーションで街の地図・パンフと,国鉄・バスの時刻表(これらは全部英語)もらってから,宿探し。近くにあったNett Hotelというのがかなりきれいなので,ここにする。1泊200B(Si Saketの100Bから始まって,首都Bangkokに近づくにつれ,確実に一歩一歩値上がりしてるなぁ...)という安宿であるにもかかわらず,renovationからさほど年月が経っていない感じのきれいで清潔なホテル。トイレも洋式だし,ファンも静か。
で,一休みしようかと思ってさっきもらったパンフを見ていたら,博物館だけじゃなくて,ほとんどの遺跡が月・火・祝は休みになってる! ちょwwwwwwwwwwwww そんな話聞いてない! 慌てて,一番近くのRattana Mahathat遺跡に行ってみて,「明日やってる?」と聞くと,やってる,という。ほっ。どうやら,インフォメーションでもらった日本語パンフは間違いらしい。Phimaiでも書いたけど,やはりこの国の日本語情報は当てにならないなぁ。でもまぁ,引き返すのも何なので,そのままRattana Mahathat遺跡を見物(30B)。これはなかなかすばらしい。中心のprangは基本的にクメール系のものなのだけれど,その周りの新しめの建物は,仏教系で作られていて,さまざまな様式が一カ所に混在している。壮麗な彫刻が夕日に映えてなかなか美しい。
で,お次は,猿の寺であるSan Phra Kanに行ってみる。Lopburiが猿の街として有名で,このお寺は特にまつを祭っている。境内に猿がたくさんいて,えさも与えられている。木々の間にはロープまで渡してあったりして,我が物顔に振る舞っている。ときどき,木の上からおしっこまでされるので,怖くて近づけたものぢゃないorz 寺院の裏側にラテライト製の遺跡があるけれど,崩れてしまっている。
で,今日はここまでにして,屋台街へ夕食へ。あんまり広い屋台街じゃない。カイヤーン(20B)と,刻み豚肉ぶっかけご飯(30B)をげっつ。どちらも,イサーンで食べてきたものに比べると,それほどおいしくはなく,普通の味。
そこで,牡蠣と貝ともやしのもんじゃ焼き風(オースアン?)をげっつしてみる(25B)。
これは,スイートチリソースを付けて食べるのだけど,できたての熱々がなかなか行ける。ただし,あんまり「タイ風」とは言えない気がする。確か,台北の屋台でも似たような料理(小振りの牡蠣のオムレツ)があったような記憶が。最後に,スイーツとして,トーン・イップをげっつ(10B)。これは,卵黄を砂糖で固めたもので,とにかく甘い。いくら何でもこれは甘すぎて食べられないなぁ,という感じです。うーむ。何かアクセントを追加する必要があるんじゃないだろーか?