Animals (Nickelback)
法学の世界でfauve扱いされてるんぢゃないかと思う今日この頃ですが,
没後50年「モーリス・ド・ヴラマンク展」
に行ってきました。
fauveの画家っていうと,マティスを思い浮かべる人が多いかもしれないけど,僕はむしろ,ヴラマンクとアンドレ・ドランの方が,色彩と筆致のダイナミックさが実感できて好み。にもかかわらず,普通の展覧会なんかでは,どちらも1-2作品が添え物として出品されてる程度に扱われるのが普通なので,ヴラマンクだけを正面から扱ったこの展覧会はなかなかめずらしいのではないかと。
で,ヴラマンク=fauveという刷り込みがあったにもかかわらず,それがもろに出ているのは初期のものだけで,いろいろな画家(特にセザンヌ)を受けて作風が変わっていく様が面白い。中後期にひたすら雪景色(→色彩は白と茶・黒がメインになる)なってくところとか,最後にまたゴッホチックになるところとか。
惜しむらくは,お土産に買おうとしたポストカードが,てかてかの光沢紙印刷になっていて,筆致を消す方向に働いてしまっている。もっとマットな紙を使ってくれれば良かったのに...