名古屋を喰らふ 最終回。
上がり羊羹は,水羊羹のさっぱりさとういろうのもちもち感を足して2で割ったような不思議な食感。羊羹という割にはさっぱりした上品な味なので,ぱくぱく逝けてしまう。やばい。
日持ちが買った当日から4日間というので,「羊羹なのになぜ?」と思っていたけれど,箱を開けてみたら分かった:
確かにこれは,生菓子と同じで日持ちがしないなぁ。
みそ松風は,カステラのもうちょっと詰まった感じで,なかなか面白い食感。膨張剤(重曹)を使ってないからだろうか。さすが名古屋ということで味噌味だが,味噌はさほど強くはない。
残りは,名古屋じゃなくて,名古屋でマツケンさんからいただいた,京都の和菓子。まずは,芳富軒の雁食:
求肥にシナモン(肉桂)が入っているところまでは生八つ橋だけど,さらに,胡桃のようなナッツ系の香り。原材料を見てみると,胡麻と芥子粒が入っていて,後者のせいかもしれない。単純明快な八つ橋に比べると,かみしめるに従っていろんな味わいが出てきて奥深さがあるというべきかもしれない。なかなか面白いしおいしい。
続いて,金谷正廣の真盛豆:
丹波黒豆を芯に入れて,周りを州濱で覆い,表面に青のりをまぶした不思議なお菓子。断面図は,こうなる:
袋を開けた瞬間に青のりの香りがふわっと漂ってくるし,口に入れた最初も青のりの香りなんだけれど,かみしめると州濱になって,最後に黒豆をかみ砕いてあの黒豆の香りがじわっと出てくる,何とも不思議な構造。表現しがたいです。うーむ。しかしまぁ,これもおいしい。
マツケンさん,あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!