法セミ「法律家のための実証分析入門」のソースコードでコメントが来たので,1点だけ解説をば。
Stataコードの冒頭の方にある
local dir "C:/Users/MORITA Hatsuru/Documents/ec"
log using "`dir'/IntEmpR5do.log", replace
ってなんぞや?っていう点。これってStata使いには常識化しているTIPSだと思っていたのだけれど,案外そうでもなかったのね。
解説すると,1行目のlocalっていうのは,ローカルマクロを定義する命令。なので,「dir」という単語に,その次のダブルクオーテーション内の文字列を定義している。それを,2行目の「`dir'」という部分で参照していて,コードを走らせるときに,Stataはこのマクロを解釈して定義内容へと読み替えてくれるわけ。
これを使うと便利なのは,複数のマシンを使ってStata回していたり,あるいは複数人でStata回していたりするときに,このマクロの定義内容のところだけ,自分のマシンにあうようにフォルダ名(上の例だとドキュメントフォルダの中のecフォルダ)を書き換えれば,後はこのソースコードに手を加えずにそのまま走るぜ,というところ。
だから,このソースコードをダウンロードして自分のPCで走らせたいときは,このローカルマクロの定義部分だけ書き換えれば,後はちゃんと走るはず。