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~ヘタレ研究者は今日も逝く~

kazunori ikeda

南町通りに去年の12月に開店したばかりのオサレ系ケーキ屋さん,kazunori ikeda individuelに行ってみた。片平で授業した帰り道にお土産に買うのにいい場所にあるね。

pink lady:

Paris-Brest:

お値段は,どれも高めで500円前後。どちらかというと,東京のケーキ屋に多い値付けで,仙台だとterrace Lと同じ辺りだ。腕を見るために,傾向の違う2つのケーキをげっつしてみた(ナッツ系とさわやかフルーツ系)。

パリ・ブレストは,プラリネを練り込んだシュークリーム。クリームのプラリネの効いたナッツィーな味はなかなか。ただ,シューの焼き加減はいまいちかな。夕方に買いに行って時間がたっていたせいかもしれないけれど。

ピンクレディーの方は,最近はやり(?)のオサレ系ムース。苺ムースの中に,ピスタチオのクレームブリュレ,苺のダクワーズ(?),ピスタチオのダクワーズ(?)が隠れている。苺のさわやかな味と,ピスタチオのまったりとしたまろやかさの対比がいい。ダクワーズも,それぞれ苺・ピスタチオの香りが高くておいしい。

で,確かにとてもおいしいのだけれども。最近の腕に覚えのあるパティシエさんは,こういう風に,素材を再構成して驚きを持たせる方向に走るのが多い感じがする(材料費をかければおいしくなるしね)。そしてそれはそれでとてもおいしいのだけれど,旧SHISEIDOとかガトーメグロとかプルミエールみたいな,ストレートでシンプルな作りのケーキでも安くておいしいし,それでいいんじゃないかという気がしないでもない。まぁ,自分で作るケーキもそういう方向性のものばかりだしね。

ともあれ,こういった方向性のパティスリーが仙台に増える(terrace Lに続いて2軒目?)こと自体は,消費者の選択の幅が広がるわけで,いいことなんじゃないかな。今までこういうタイプのは,東京なんかに行かないと買えなかったわけだし。ただ,terrace Lに比べると,味の鮮烈さに劣るな,という感じなので,ここに買いに行くならterralce Lの方が好みかなぁ。まぁ,他のものを食べ比べてはいないので,もうちょっと食べてみる必要があるかもしれないけれども。