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~ヘタレ研究者は今日も逝く~

privatization of the postal service

最近よく分からないなぁと思うのが,郵便民営化に伴う手数料値上げに対して,「民営化したのに値上げするなんておかしい」という報道。

民営化する前は,税金つぎ込んでいた訳なので(今でも優遇措置はいくつか残っているので,部分的に税金つぎ込んでるのと同じだけど),支払っている手数料は

明示的手数料(旧)+税金

だったはず。それが民営化されると,全部

明示的手数料(新)

になっただけなので,総和としてどっちが高いか安いかはすぐには分からないはずで,それがなんでああいう一方的な報道になるのかがよく分からない。何か世論操作しようという意図でもあるのかなぁ,と勘繰りたくもなります。

でもまぁ,一つだけ違いはあり得て。

税金の形で徴収すると,郵便サービスを利用する人も利用しない人も同じように負担することになるので,郵便サービスを利用しない人から利用する人に対して補助金が流れていたことになる。これを,明示的手数料だけで徴収すると,このような利益移転が発生しない分,サービス利用者だけでフルに負担することになる。そうすれば確かに「高く」なっているようには見えるんだけど,何か直感的にはその方が利用インセンティヴが歪まないような気がするんだけどなぁ。