オイラの行ったところでトラブルが起こるよシリーズその2。今度は,1月から2月にかけて行ってきたばかりのKhao Phra Wiharnです。
カンボジア領内にタイ兵士が侵入
【バンコク=三河正久】AFP通信などによると、タイ・カンボジア間の国境未画定地帯にある寺院遺跡「プレアビヒア」付近で15日、複数のタイ軍兵士が国境を越えてカンボジア領内に侵入した。同日朝にタイ人の僧侶・尼僧計3人が無許可で越境してカンボジア当局に一時拘束された事件に関連した動きとみられる。衝突などは起きていないもよう。
僧侶ら3人は同日午後に解放されたが、カンボジア政府関係者はタイ軍兵士の越境行為を非難している。両国政府は現時点で事実関係を明らかにしていないが、タイの当局者や軍関係者は「兵士らが越境した事実はない」と主張している。
僧侶ら3人はカンボジア政府が同寺院を世界遺産に登録したことに抗議する目的で侵入したとみられる。
(日経新聞 15日 23:02)
もともとは:
国境未確定のカンボジア遺跡 ユネスコが世界遺産に認定
7月8日20時32分配信 産経新聞
タイ国境に近いカンボジア領の「プレアビヒア寺院遺跡」が7日、カナダのケベックで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で世界遺産に認定された。タイでは6月、政府がカンボジアの単独申請を認めたことに野党や反政府勢力が民意不在の決定として反発しており、今回の認定でさらに政府批判が強まるとみられる。
同寺院は、カンボジアのクメール王国が11~12世紀に建立したとされ、両国間では領有権をめぐり争いが絶えなかった。1962年に国際司法裁判所が遺跡はカンボジア領と裁定したが、遺跡にはタイ側からしかいけず、周辺の国境も確定されておらず論争に決着がついていない。
反政府勢力は政府に対し「交渉でタクシン元タイ首相のカンボジアでのビジネス権益と引き換えに相手に有利な国境画定を受け入れた」などとして単独申請を非難していた。(バンコク 菅沢崇)
そしてタイでは:
【タイ】ノパドン外相が辞任、世界遺産問題で
7月11日8時0分配信 NNA
ノパドン外相は10日、世界遺産登録をめぐる混乱の責任を取り、14日付で辞任すると発表した。サマック政権の閣僚辞任は4人目。9日にはチャイヤー厚生相も資産報告義務違反で失職となった。相次ぐ閣僚の辞任は政権に大きな打撃となりそうだ。
同外相は、タイとカンボジアが領有権を争う寺院遺跡プレアビヒア(タイ名・カオプラウィハーン)の世界遺産登録について、カンボジアの単独申請を支持する共同声明に署名し、閣議で承認された。しかし、国内世論の反発で撤回を決め、憲法裁判所も8日、「国会承認を得ないのは違憲」とする判決を下した。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)はタイ政府の声明撤回を認めず、7日に世界遺産に認定した。
タイ国営通信(TNA)などによると、外相は「国家の団結と和解のため、責任を取って辞任する」と述べ、国民に反カンボジア感情を持たないよう呼び掛けた。一方、「国土を売ったわけではない」「誰も法律に違反するつもりはなかった」などと弁明した。政府や外務省は、共同声明が憲法の規定の対象外になると判断していたもようだ。
同外相はタクシン元首相の顧問弁護士から政治家に転身。最大与党・国民力党の副幹事長となり、今年2月の組閣で外相に抜てきされた。
■首相、内閣改造へ
サマック首相は判決に対するコメントを避けたが、当面の解散・総選挙は避ける考え。上院議員や野党・民主党などが政権批判を強めているが、内閣改造で乗り切る方針を党幹部に示している。来月の新年度予算審議や9月の国軍・公務員人事などを終えた後、解散を検討する考えとみられる。
サマック政権は国民力党を軸とする6党連立で今年2月6日に発足。タクシン元首相派が閣僚の大部分を占め、反タクシン派の市民団体などは反政府運動を繰り広げている。ノパドン、チャイヤー両氏のほか、これまでにスター社会開発・人間安全保障相、チャクラポップ首相府相も辞任した。
この遺跡,昔はポルポト(クメール・ルージュ)の基地になっていて,周囲は地雷だらけだった(今ではほとんどが撤去されてる)。
こういうことが起こると,しばらくは観光に行けなくなるかもね。