今月中旬に台北で開かれるアジア法と経済学会でdiscussantを割り当てられたのだけれど。
で,コメント対象のペーパーが,ちょっとなぁ...と。
40頁のペーパーのうち,前半の20頁は著者が言いたいことと関係ないことが延々と展開された上で,後半の分析と主張とにおいて:
- banking regulationの本質が誤解されてるので,問題の所在の理解が間違ってる- banking transactionに関するこれまでの議論が無視されていて,どう考えても筋の良くない結論――他にもいろいろと魅力的な選択肢がいろいろあるのにもかかわらず――に一気に飛びついている
という欠点があって,これをこのままdiscussantとしてコメントすると,轟沈コメントになっちゃうなーという予感が。Harvard LSのSJD candidateの人なんだけど,指導教員は今まで全然指導してこなかったのかよ!という感のあるペーパーになってしまってる。何だろう,会社法のことだけ勉強してきて,bankingに関しては付け焼き刃なのかな。
うーむ。coffee breakやlunchの間に本人捕まえてとくとくとせっきょーするほうがいいのかなぁ?