商事法務からメールが来て,「商事法務研究会賞」の推薦人をやってくれ,という依頼。
「めんどくせー,そんなのやってられるか」と最初思ったものの。
資料を眺めていたら,
なお、推薦人には、2万円の図書券を贈呈する。
との一文が。うは。書くぞー! 喜んで書かせていただきます! (<- ちょー現金)
しかし,そこではたと気付く。法律学の論文なんて普段全然読まなくなってるから,「当該年度(前年4月から当年3月)に発表された著書・論文」に何があるのか,分からない。ぐはぁ。
何があるんでしょ,と本棚を振り返ってみたら,積ん読になっていた『フランチャイズ契約論』を発見。おぉ,これで行くか,と思ったものの,積ん読になっているのを読んで推薦文書くのも面倒だなぁ。
この賞は,推薦人段階で何を書いてもその後の審査委員会でほぼフリーに審査されるみたいなので(推薦人のところは候補を出すだけ?),どうせ最終的な結果に影響しないなら,自分のペーパーを推薦しとくのが,追加コストがゼロで楽ぢゃん,とはたと気付く。むふ。
ちなみに,ビジネス法分野では,商事法務研究会賞の他に,大隅健一郎賞があるけれど,前者の方が質はいいですね。大隅健一郎賞の方は,端から見ていると,オリジナリティがあるかどうかということよりも,「本を出した」ということが重要な評価基準になっているみたいで,授与されたからといってその人が研究能力に優れていることの証にはならない。商事法務研究会賞は,そこのところはきちんとした評価がなされているように(今までのところは)見えます。