hopping around

~ヘタレ研究者は今日も逝く~

prediction market

「予想をしたいときに,どうすればいい予想ができるか,最新てくのろじーってないの?」と聞かれて。

「最近はやりっていうのであれば,prediction marketとかありますよ」っと。

有名なのだと,Googleが,企業内通貨のGoobleを使ってやってるやつで,たとえば,ある新製品がどれくらいの売上を達成できそうか,社員に手持ちのGoobleを使って一種の賭をさせる。そうすると,その"prediction market"で形成された結果が,参加者全ての情報をうまく反映させた「いい」予測になっている,という仕組み。

日経がよくやってる「円ダービー」とか「株価ダービー」とかとどこが違うねん? というと,このメカニズムのポイントは,参加者が自分の手持ちのGoobleを賭けることにある。日経のだと,各自のstakeは予測の当否に影響されない。けれども,手持ちのGoobleを賭けていれば,(1)真剣に予測をするし,(2)情報の強度に応じてより多くのGoobleをつぎ込むことができ,その分,結果への反映度が高まる,という形で,各人の持っている全情報が市場においてうまく合成される。

身近な例で言えば,競馬や競輪のオッズのようなもので,一番人気の馬がもちろん常に勝つとは限らないけれども,平均的に見ればやっぱり一番人気の馬が勝つ確率が高いでしょ,ということ。

ぢゃあ,このメカニズムを具体的に導入するには,どうすればいいか? そのためには,各人が上の(1)(2)をするような通貨が必要で,たとえば,研究科長がfrancescaかpetit poisのランチをおごるなんてどーよ?と言ったら却下されそう...