hopping around

~ヘタレ研究者は今日も逝く~

to be Bayesian or not?

ICPSR T-shirtと言えば,前が

p(θ)

で,後ろが

p(θ| y)

p(θ| y) \propto p(θ) L(θ| y)

っていうデザインはダメなのかなぁ,と言ってみたら,「それってBayesianしか受け入れてくれないからダメぢゃん」と突っ込まれたので,「じゃあ,frequentist (likelihoodist)にもおっけーなように,前のデザインを

p(θ) ~ U[a,b] or anything more informative

ってしてみたらどーよ?」と言ったら爆笑されました。

それで思い出したのだけれど,「Bayesianって勉強した方がいいの?」と質問されたことがあったので,そのときにはこんな感じに答えました:

Bayesianを使うべき理由は多分2つくらいあって。

- philosophicalには,frequentistの"infinitely repeated sampling"の発想が,自然科学ならともかくobservational dataの多い社会科学では,本当は妥当しないことが多いことを,真剣に気にするかどうか(このコロラリーとして,t/z-testとかp-valueとかが理論的にはおかしいと思うかどうか)

- データの数が少ない(or 推定すべきパラメタの数が多い)がために,priorがposteriorに大きな影響を及ぼすかどうか(データが多ければ,likelihoodを通じてデータがpriorをdominateしてしまう)

この辺考えると,社会科学の中でも,教育学とか心理学とかはともかくとして,法学とか政治とかだと,Bayesianを使うべきケースが多いかもしれないよねぇ。

法学であったちょっと前の例だと,銃保有規制の効果――あの,じょん・ろっとの悪名高いJLSペーパーがあるお話し――について,Bayesianでやってみたら,frequentistとはかなり違う結果が出たよー,っていうペーパーがあったし。