hopping around

~ヘタレ研究者は今日も逝く~

i don't wanna do it!

というわけで,会社法コンメンタール執筆の仕事を蹴りました。こういうのは,まぁ,僕が蹴っても他に書きたい人がいくらでもいそうだから,そういうやる気も適性もある人に書いてもらう方がはるかに世のため人のためになる気がする。

これで執筆依頼・就任依頼を蹴ったリストがまた伸びました。まぁ,論文なんて,自分が書きたいものを書いて,こっちから雑誌に投稿する方が自然だし楽しい。押しつけ仕事でいいのがすいすい書けるほどの能力と気力は持ってまへん。

ただ,このコンメンタール執筆依頼は,中央経済社コンメンタールだったので,編集者の人から「うちに何か含みでもあるんですか?」のような趣旨のことを遠回しに聞かれました。そういえば,かなり前に,『企業会計』で,会社法改正要綱(←名前忘れた...)のガバナンス部分について書いてくれ,という依頼が来て,蹴ったことが。

そのときは,(i)解説のようなものを書く気が起きない,(ii)ガバナンスは会社法の中で一番嫌い・苦手な分野だ,という理由のうち,後者だけをあげて蹴ったような記憶がある。法学教室最高裁判例解説も,同じ理由で蹴ったことがある(→それ以降,法学教室からの執筆依頼は来なくなった。ばんざ~い!)。

で,今回も,「いや,あのときは,ガバナンスが嫌いなので断ったんですよー,はははははははは」と言い訳をしてみたところ,編集者から「えっ,ガバナンスは,一番人気のあるおいしいところなので,それをセンセーに書いてもらおうと思ったのです」と返事が来たのでびっくら。

まじすか!と吼えたくなるところですね。ガバナンスがD論になってるカチャハラと「よくお前,ガバナンス系で書く気になったねー」「今となっては,俺もテーマ選択失敗したと思ってる」などと雑談したことのある身としては,ちょっと考えにくい感覚。

うーむ,あれか,新しもの好き系の会社法学者たちがほいほいと書きたがるテーマなのかもしれない。ま,ごーいんぐ・まいうぇい♪なオイラには関係のない世界ですな。

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余談だけど,「企業会計」と言えば,巷で評判の稲葉v郡谷を読みました。評判通り,笑いの連続。ここまでスバラシイ対談というのは,なかなかないでしょう。