hopping around

~ヘタレ研究者は今日も逝く~

homicide rate

殺人事件の国別比較(もちろんper capita)。データソースは国連なんだけど,パキスタンが0.05なんてありえないだろー!と思うデータの怪しさはあります。

上位に来るのはお馴染みのメンバーですが,ほぼ予想通り,スワジランド南アフリカとコロンビアがぶっちぎりですね。スワジランドは多分用はないだろうし,コロンビアも,南米旅行中に「ここだけは行くまい」と思っていたところなのであんまり問題ないけれど,南アフリカはなんとういか。つい最近も,K@目白君が行ってきたばかりだしねぇ。結構,国際会議が開かれるから困る。上位に来るのは,やっぱり内戦系が強いですね。

結構以外なのが,メヒコとグアテマラが意外に高いこと。メヒコは,DF以外はそんなに危ない感じはしなかったけれど。ZFN(ザパティスタ解放戦線)支配地域のChiapasは除いて。グアテマラは,メヒコ旅行時に,「日程に@2日余裕があったら」国境を越えてグアテマラ側に渡って,Tikal遺跡(←マヤ文明最高の遺跡)を見たかったのだけれど,時間がなかった... orz まぁ,Tikalのあたりは大丈夫だけど,グアテマラシティあたりは結構ヤバイらしいと聞いたことがあります。

他には,アルゼンチンがこんなに高いのもちょっと意外な気がする。アルゼンチンを旅していて思ったのは,①牛肉うめぇぇぇぇぇぇぇですが,それに続いて②治安が良すぎる,③siestaと超夜型の生活習慣なんとかしてくれぇぇぇ,でした。ちなみに,この後,④ラテンアメリカには珍しく,インディオとその混血系(メスティゾ)がほとんどいない,⑤国土広すぎ,と続きます。

逆に,低すぎて「あれ?」と思うのは,スペイン。カナダより低いなんて....

多分,ちょっと変だなぁと思うのは,「殺人事件」の件数のカウントの仕方が国毎に違うであろうことが結構影響しているように思います。パキスタンなんておそらくそう。

その辺がcross country analysisの怖さ(の一つ)なんであって,やっぱ,説得的なcross countryをやるには,何かexogenous shockがないときついなぁ,という感じがします。しゅらいふぁーはがんばってるけど。

南米ネタがでたついでに,Diarios de motocicletaの感想をば:

僕がChicagoにいた間に,たまたま帰宅してつけたTVでアカデミーがリアルタイム中継されていて,あんとにお・ばんでらすが歌い出したら音楽賞取って,観客席のぺねろぺ・くるすがすごく喜んでいたのを覚えてるけれど,映画版のできは,に比べると,いまいちの気がする。以前,旅した風景をまた見られるのは楽しいですが(Rio Urubambaを見下ろすSacred Valleyとか,Buenos Airesとか。でも,無人のMachu Pichuはあり得ん... CGで人を消したんだろーか?),本の方がErnestoの変化の過程が分かりやすいんですよね。まぁ,それを映像で表現するのは確かに難しいけれど。それに関連して,本を読んでいたときにどきっとしたところが,映画の方では省略されているのもちょっと残念。僕は,自分で南米を旅した後から本を読んだのだけれど,同じ景色を見ていても,こちらが純粋に遺跡ruinasとして見ていたものを,向こうはときに軍事的な攻防の観点から見ていて,へーっと思ったのですが,そういう「後に変化していく姿を暗示するような」部分は映画には1カ所しかなかった。もちょっと入れても良かった気が。