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~ヘタレ研究者は今日も逝く~

eating Nagoya 2

名古屋を喰らふ その2。

まずは,名物モーニング@コメダ珈琲

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大口屋 の餡麩三喜羅:

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「さんきら」というのは,そういう名前の植物(サルトリイバラ)の葉で包んでいるかららしい。基本的には,麩まんじゅう。笹なんかと違って,この葉っぱ自体に香りがさほどあるわけではない。麩のふわふわとした食感とさっぱりとしたこしあんとで,ぱくぱくといくらでも逝ってしまいそうな感じ。でも麩だけの食感じゃないねと原材料見たら,餅粉も入ってた。仙台人に麩って言うと油麩だけど,さすがに油麩を和菓子にするのは無理だな。

で,私法学会一日目についてをば。

個別報告は,得津→船津→新堂→冷水を拝聴。

得津&船津は,大過なくまとめ。別の森田せんせへの質疑応答の仕方には,ちと賛否が分かれるかも。が,この2つの報告を聞いていて思ったのは,今の会社法の焦点は,"private benefit"の取り扱いになっていて,それをどう扱うべきかと言うところにかなりの多くの論点が帰着していく。だから,そこを誰かがやらなきゃいけないんだけれど,まだ誰もやってない。いい加減,そこをブラックボックスにしたまま立論し続けるのはどーよ?という気がするけれども,まぁ確かに難しい問題ではある。難しい政策判断やpublic choice的な議論も必要になってくるし,そもそも一つの「正解」がある性質の問題でもない。なので,手を出しにくいのは分かるんだけど,放置プレイもどーよ?

新堂報告はかなりストレスフル。ちょっとあれはやばいんぢゃないだろーか。「何でそういうルールになってるの?」というところが,ほとんど説明されない。報告の初めから「あぁ,しんどーさん,てんぱってんなー」というのが明らかな感じで,質問も加藤せんせのわかりにくい(上に,どう考えても間違ってる)質問がいきなり来てパニクってしまったところは,ちとかわいそうかも。

冷水報告は,また別の意味でストレスフル。私的扶養と公的扶養との関係について,ドイツとの比較法だけれども,そういう社会保障問題を扱う際には,どうしても財源たる税の取り方まで含めた政策論が必要なはず(だから憲法25条は抽象的権利とかプログラム規定だ)なのに,そこに対する目配りがゼロで,質問もそこに集中。さらに,うちの米村さんが撃墜質問(←おひ... まぁ人のことは言えないが)したのに,本人は撃墜されたことにあまり気づいてない様子だったのはまずい印象を与えたんぢゃないかという気がする。米村質問を翻訳すると,「ドイツは老齢・障害者についての公的扶養が発達してるから日本もそれをまねろっていう報告だけど,ドイツは職業によって年金額が全然違うから,年金の低い職業だった人たちが,年金だけで生活できずに生活扶助に大量に流れ込むという背景があって公的扶養が発達してきたのに対し,日本だと年金額はみんなほぼ同じで大量に生活扶助に流れ込んでくるという背景がないから,報告者の主張は,基礎を欠いていて無駄無駄無駄無駄ぢゃん」。ガクガク(((n;‘Д‘))ηナンダカコワイワァ

で,自分のやったWSはどうだったんだよ,というとこですが,まぁなかなか楽しめました。普段ディスカッションしてる人には,別に来なくていいよ,と言っておいたせいか,会報に脅された人が多かったのか(後でこれを聞いた),基本的に敵な人ばかり10人程度だったけど,松岡せんせのポイントを突いたいいコメントに始まって2時間半くらい,いいディスカッションができたように思います。自分とは立場の違う人が,どこを問題視するのが分かった点とか。

ただ,ちょっとadministrativeな問題が。

- 出席者全員の名前の記録を持ってないんだけど,私法の原稿書くときにこの情報って必要じゃなかったっけ? 会場校はくれるのかなぁ?

- 会場に行ったら,報告者席にお弁当があったので,「へぇー,報告者にはお昼くれるんだ」と思って食べたら,WS終了後に,会場校から「お弁当代払ってください」 ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww それなら,最初からおいしくもない弁当食べるかぁぁぁぁ! 自分が用意しておいたお昼は余るし。