シドニー市内では,毎週土曜日にEveleigh Farmer's marketというのが開かれているらしい,というので行ってみた:
屋台とかトレーラーとかが集まってマーケットを形成するヨーロッパに比べると,だいぶ天井が高くて密度が低い。というか,ヨーロッパの場合は,まさに「市民の台所」的に,日常的な生鮮食品を売っている(だから毎日開催される)のだけれど,ここは,ちょっとお高くとまってオーガニックなんかが多い(比べてないけれど,おそらく普通のスーパーよりはやや割高)。
いろいろ物色しながら,日本ではなかなか手に入りにくいルバーブなんかを買って帰ってタルトでも作りたいなぁと思ったのだけれど,そのへんのは成田のcustomで引っかかるorz 仕方なくあきらめて,人気のありそうな(=お客の回転の良さそうな)パン屋さん2カ所からパンをそれぞれ,そして,試食し回っておいしかったチーズをいくつかお土産にげっつ(パンは試食できそうな雰囲気ではなかった):
左の白いパンはオリーブ入り,右の黒いのは,全粒粉のサワーダウ。黒いサワーダウはもちろんだけど,オリーブパンの方も,酸味がしっかりしていておいしい。チーズによく合う。何で日本のパン屋さんは,こういう酸味の強いパンを作らないんだろう? 売れないのかなぁ。
チーズは,ヨーロッパのように安い「地チーズ」が種類も豊富にあるわけではなく,割と標準的なチーズが標準的な値段で(といっても日本より安い)売られている。後で樺島せんせに聞いたら,ヨーロッパの場合は,補助金が出ていてチーズが安いんだ,とのこと。なるほど。奥から時計回りに,ペコリーノ,ウォッシュ,カマンベール,ブルー。
ペコリーノは,18ヶ月熟成でこの大きさでたった10ドルという安さ。値段の安さを裏切っておいしいチーズなので,パルメザンの代わりに使える。ウォッシュは,臭いはきついけど,味は,この中では一番ミルキーでマイルドだったりする。うまい。そして案外,カマンベールが熟成がかなり進んでいるため,stingy度が高くなっていてうまい。ここまで熟成したカマンベールって,日本では多分見かけない。うまいです。そして,ブルーは,さほど強くはない。牛乳でなくて羊の乳だからなのか。
どれも,パンに合わせてもよいし,スパニッシュ・オムレツにしても激うまでした。
オーストラリアは「お土産不毛の地」(ただしワイン飲みを除く)らしいけれど,今回は結構当たりだったんじゃないかと思います。